2017年9月25日月曜日

Interjetの片道2690MXN(16000円)のチケットでコロンビアに行ってきた。



人生初の南米大陸はコロンビア!
想像以上に魅力的な国でした。


色々ありすぎてまだ振り返れないので、情報を残しつつ振り返ってみます。


【レート 2017年9月】
※1メキシコペソ(MXN)=6.2円
※1コロンビアペソ=0.038円 





エメラルド博物館から見えるボゴタの街並み



















メキシコのLCC航空会社 Interjet


今回利用したのはLCCだけどサービスが良いと評判のInterjet。

websiteはこちら

カンクンからボゴタへの往復料金が2名で10760MXNでした。
1名あたりの片道料金は2690MXN。約16000円です。









InterjetはアジアのLCCのように、予約する時に荷物はいくつ預けるから、追加料金はいくらで…食事プランのオプションは…などという、こまごま煩わしい予約システムではありません。
シンプルで使いやすいウェブサイトでした。




日本からは本当に遠い南米に、こうして気軽な金額で旅行ができるのはここに住んでいるからこその役得。
今のうちに南米にはぜひ足を伸ばしてみたいです。
アルゼンチンはメキシコからでもまだまだ遠くて高いですけどね。。。
















空港でのチェックイン


旅行当日の朝にはメールでお知らせしてくれます。
うっかり旅行の日程を勘違いしていても安心ですね。
いいサービスだなあと思っていましたが、帰りの日にメールはありませんでした。


メキシコの居住者、滞在許可書を持っている人はまずは先に出国手続き。
空港のイミグレーションで出国届けに記入、パスポートにハンコをもらってからInterjetのカウンターでチェックインです。


チェックインに必要なものは
・パスポート
・コロンビアを出るフライトチケット
・出国届け(メキシコ在住者のみ)


以上3点。


コロンビアを出国するフライトチケットはかなり何度も確認されました。
空路でコロンビアに入る場合、準備しておいたほうが無難だと思います。
eチケットの提示は特に求められませんでした。


今回はLightパック、一番安いクラスのチケットですが、預け荷物は1人につき1個(25kgまで)までは無料で預ける事ができます。
手荷物は10kgまで持ち込み可能。




荷物を預けてゲートをくぐり、搭乗を待ちます。


空港内は暇なので、ついついなにかつまみたくなりますが、ゲート内の食料は世界共通で空港プライス(高い)。
なので、最近はもっぱらお弁当を持ち込んでます。
市内の何倍もの値段がするピザをほおばるアメリカ人を横目に、持参したおにぎりをほおばり出発を待ちました。




持ち込み手荷物のサイズ(Interjetホームページより)















快適な機内


予定通りの時間に出発。
座席に腰掛けてみるとかなりゆったりしています。
シート自体は普通のサイズですが、前の座席との距離が普通の飛行機に比べて余裕があります。
私はまあまあ大柄なので、ゆったりした座席はとてもありがたい。これは快適!


大柄なぽっちゃりさんが多いメキシコ。
身内に優しい航空会社の懐の深さを感じます。



普通に座ってもこれだけのスペース!




機内には女性専用トイレも。
高齢者への割り引きや、2歳までの幼児は国内線無料など、色々配慮が見られます。


女性専用トイレ






カンクンからボゴタまでは約3時間半。
日本から台湾ぐらいでしょうか。


2時間くらいすると、ドリンクサービスがきました。
もちろんアルコールも含まれています。


アルコールはビールかテキーラの2択でしたが、LCCでドリンクサービスがあるのはお得感がさらに高まります。


テキーラはブランコとアネホ2種類用意されていました。







しかもおやつとサンドイッチまで!






アメリカの航空会社(DELTAやAmerican、United)は国際線でもアメリカ大陸間だと食事が出ません。
カンクンからロスアンゼルスまで、同じく3時間強ですが、軽食も飲み物もついてません。


それに比べてこのサービス…。


どんどんInterjetのことが好きになっていきます。


ほろ酔いでいい気分で過ごしていると、あっという間にボゴタに着きました。
















エルドラド国際空港に到着



ボゴタの国際空港、エルドラド(黄金郷)に無事到着。
入国審査は落ち着いた雰囲気でスムーズ。
滞在目的、日数を聞かれ、すぐにスタンプをバスンと押してもらえました。




空港でのミッションはお金を下ろすこととSIMカードを手に入れることの2つ。


まず、ATMは幾つかあるのですが、【楽天VISAカード】が使えませんでした。
Plusマークもついていたのですが、結局ボゴタ市内でも楽天VISAカードは使用できませんでした。


何枚か持って行っていたカードのうち引き出しができたのは【ジャパンネット銀行】とメキシコで作った【HSBC】のデビットカード。
上記2枚はボゴタ市内でも同様に利用できました。




次にSIMカードです。
空港内にSIMカードを売っている店はあるはずなのですが、誰に聞いても違う答えが帰ってくる。。
空港には無いと言う人もいれば、1階にあるという人も、2階にあるという人も。


しばらく空港の中を歩いて探していると、どこからともなく男の人が近寄ってきて、
「SIMカードを探しているのか?」
と、財布の中からへたれたSIMカードを出してきました。
コロンビアのザ・売人らしい雰囲気。
不安を感じます。


400円くらいとかなり安かったのですが、怪しい人とのファーストコンタクトだったので丁重にお断り。
後から分かるのですが、ボゴタの路上でもたくさんの人がSIMカードを売っていました。
一応使えるようで、セッティングまでしてくれているようでした。
怪しい人ではなかったんでしょうね。



最終的に、スナックなどを売っている売店でSIMカードは売られていました。




SIMが売られている空港内の売店



キャリアはメキシコにもあるMovistarとCraloの2択。
選んだプランは利用期間が15日で30分の通話。
1Gのインターネットと、FacebookやTwitter、Whats AppなどのSNSが使い放題といううプラン。
値段はカード代込みで15000コロンビアペソ(600円くらい)でした。


カードを挿してもうまく繋がりませんでしたが、売店のお姉ちゃんが日本語表記の携帯をじくりまくってセッティングしてくれました。
アクセスポイントの変更が必要だったようです。


携帯をいじりまくってなんとかしれくれたお姉ちゃん



 空港から市内まではタクシーが楽で良いと思います。
メーター制で割安でした。


空港からセントロのトランスミレニオ(市内を走るバス)のUnivercidadあたりまでで20000コロンビアペソ(約800円)程度でしたよ。

















カンクンへ戻ってきたとき 



コロンビアで色々ありましたがなんとか無事メキシコへ。
メキシコの入国は、飛行機を降りた時点から物々しい警戒ぶり。


私たちはメキシコに在留資格があり、しかも日本人ということが原因なのか、するっと入国できましたが、コロンビア人に対してはかなり厳しめにチェックしていました。


乗客は明らかにバカンスに来ている普通の家族連ればかりだったのですが、荷物を全部開けられている人たちも少なくありませんでした。
携帯の裏蓋を開けている人にも注意していました。
(おそらくSIMカードを抜いていただけ)


空港職員はギラギラした目で、「必ず、持ち込んだコカイン見つけてやるぜ!」という熱意が伝わってきていましたが…


まあ失礼な話ですよね。
実際の今のコロンビアの現状と、過去のイメージが全く更新されていないのでしょう。










ボゴタでは街中のいたるところにグラフティが見られた




まとめ


総じて、Interjet、快適でした!
座席のサイズ、機内サービス、予約システムと、ユーザー目線での企業努力が随所に感じられます。


今まで使ったLCCでも一番印象が良かったです。
ここ10年で飛躍的に事業を拡大している航空会社ですが、納得できますね。
また機会があればぜひ使おうと思えたので、おすすめの航空会社です!





2017年9月19日火曜日

プエルトモレロスでアジを釣る




風が気持ちいい、夕刻のプエルトモレロス桟橋。



今でこそビーチリゾートしてどっかんどっかんアメリカ風に栄えているカンクンですが、40数年前まではわずか20世帯くらいの小さな漁村だったそうです。
小さな漁村の面影はずいぶん薄くなりましたが、地元の人たちは昔と変わらず魚釣りをして楽しんでいます。


夕方になると海や河や湖に家族が集まり、女性陣がお菓子を食べたりおしゃべりしたりしている横で、お父さんが子供と糸を垂らしている姿をよく見かけます。


こっちの人は釣りをするといってもほとんど釣り竿をつかいません。
糸と釣り針だけか、ペットボトルに糸を巻き付けただけという、とてもシンプルな道具で魚釣りをしています。



ペットボトルスタイル



ペットボトルスタイルで魚を釣れるようになれば、糸と針さえあればどこでも気軽に釣りができる!と考えた私たち。
友達のフランシスコに作り方を教えてもらい、ペットボトルで仕掛けを作ってみました。


作り方は釣り糸の先に重りを結びつけ、そこから少し離した位置に釣り針を結びつけます。
糸の反対側はペットボトルに巻き付けるだけ。
完成。
5分もかかりません。


早速、釣りに詳しいフランシスコのお父さんにどこで魚が釣れるか聞くと、このあたりではコスメル島が釣れるぞと。
カンクンでは大した魚は釣れないぞと。


コスメルまで行くのもなかなか遠いので、まずはカンクンの近くのポイントで釣ってみることにしました。
















【リオ・二ズック/Rio Nizuc


カンクン・ホテルゾーンの南(空港)側、ラグーン(湖)とカリブ海がつながっている場所がリオ・二ズックです。
空港からホテルゾーンに入ると最初に橋がありますが、その橋の下あたりがポイントになっていて、日によっては超絶に美しいグリーンとブルーの水の色をしています。


橋の下から海にかけては、一応公園のようになっていて駐車場もあります。


仕事が終わって、フランシスコと一緒に夜暗くなってから釣りを始めました。


私達以外にも結構人がいて、泳いでる子供もいれば家族で夕涼みをしている人もいます。
ペットボトルで釣り糸を垂らしている人もいましたが、何組かのグループは投げ網を使った漁をしています。
網の投げ方がうまい人もいればへたな人もいて、プロの漁師ではなさそうです。


橋の両サイドからは網が投げ入れられ、かたや橋の下では子供が飛び込みばしゃばしゃ泳いでいる。
こんな状況で果たして魚は釣れるのか?
魚、逃げるんじゃねーの?

















……釣れませんでした。


2時間ぐらいやってみましたがこれといったあたりもなく、ペットボトルから糸を投げる作業もあまり楽しくありません。
投げ網の人たちはたまに魚をゲットしてましたが、わずかなもんです。
イワシっぽいのが獲れてました。


ボウズだった帰り道 は、フランシスコの釣りにまつわる思い出話を聞きながら帰りました。
イグアナを捕まえてその肉をエサにして魚を釣って、コンビニの横で油で揚げて食べたそうです。

うげー。野蛮。

























【イスラ・ブランカ/Isla Blanca




続いてのポイントはイスラ・ブランカ。
残念ながらこの1年の間にみるみる訪れる人が増えてきて、秘境感はかなり薄れてしまいました。
それでもまだ浜辺で焼き肉やキャンプもできるので、いつでも強風ですがお気に入りの場所です。


カリブ海の反対側のラグーンサイドでは、時々釣りマニアの方がボートで釣りを楽しまれています。
ソルトウォーターフライフィッシングのグランドスラム、ボーンフィッシュ、ターポン、パーミットが釣れるそうです。
釣りの専門用語(横文字カタカナ)が難しすぎて、カタカナが道具なのか場所なのか魚なのか分かりません。


その世界の人たちにとってはイスラブランカやシアンカーンはとても貴重な魚釣りが楽しめるようです。


しかし、私たちがやりたいことはそういう事ではありません。
素人として、簡単に、お金をかけず、食べられる魚を釣りたいだけです。
晩御飯のオカズを釣りたいだけなんです。




以前、イスラ・ブランカでアメリカ人が釣り竿を使って釣りをしている姿を見かけていたので、いけるんじゃないかとペットボトルを持参してみました。


ここのビーチは、波打ち際から少し沖に向かっていくと足はすぐにつかなくなるのですが、構造としては遠浅のビーチ。
手前には魚はいなさそうなので、できるだけ遠くに釣り針を投げ入れたい。
海の中に腰まで入り、そこからペットボトルを振りました。




いざ始めてみると、波・風が強く、思ったように投げられません。
雄大な大海原に向かってペットボトルを振っていると、途方もなく無駄なことをしている気持ちになってきました。


ふと横を見ると、Miaと友人女性が同じように一生懸命ペットボトルを振っています。
大自然の中の日本人3人。
カリブ海に向かって一心不乱にペットボトルを振り続けること30分。



















……釣れませんでした。

ピクリとも反応なし。


帰り道にはとびきり綺麗な夕日が見えました。
悲しい時や辛い時にはいつも狙ったように絶景を見せてくれる場所です。























【エル・エンバルカデロ/El Embarcadero


2度にわたる挫折の後、Miaが誕生日に釣り竿を買ってくれました。


これは…明らかに釣れそうな雰囲気!
一気にモチベーションが上がり、ペットボトルセットは早速針と糸に分解。


現場で、”道具だけはいいの持ってるけど使い方が分からないやつ”という恥をかかないために、一 度家で組み立てる練習。


簡単に思えましたがあっさり躓きました。
リールの構造が…


そこで役に立ったのがこの動画。




完全な初心者にもわかるように丁寧に優しく教えてくれます。
初心者の方はぜひこの高橋哲哉さんの動画で予習してください。


仕掛けの付け方から根がかりした時の外し方、万が一外せない場合、極力海にごみを残さないようにする外し方など教えてくれます。
意味不明の横文字もほとんど出てきません。
初心者に、そして自然に対する優しさにあふれています。








高橋哲哉先生のおかげで竿と仕掛けのセッティングができるようになったので、この日向かったポイントはエル・エンバルカデロ。


カンクンのダウンタウンからホテルゾーンに入って最初の橋。
カンクンタワーがあり、パイレーツショーの船が停泊している場所です。


橋の上からも下からもペットボトルスタイルで釣りをしている人がいます。
彼らに混ざって、ここでついに釣り竿デビューです。






“ペットボトルスタイルで魚を釣れるようになれば、糸と針さえあればどこでも気軽に釣りができる!…“


そんな最初の思いはすっかり無くなっています。


釣りたい!釣って、食べたい!ペットボトルじゃ釣れない!




満を持して竿を振ると、綺麗な放物線を描いて仕掛けが着水。
すると、すぐにあたりが!
魚がエサを食べているのが感じられます!


これはいける。これは釣れる。やっぱり釣り竿が大切なんだ!三度目の正直だ!


















……と、いうところで根がかり。

うんともすんとも動きません。


高橋先生に教えてもらった方法で外そうとしますが、外せません。
なんとか教えてもらった最終手段で引き切りました。


三度目のボウズ。。。























【プエルトモレロス/Puerto Morelos







次に選んだポイントは、カンクンとプラヤデルカルメンの間の漁村、プエルトモレロス。
選んだ理由は、村の中心にある公園から海に突き出た桟橋で、釣っている人がいたのを前に見たことがあったから。


桟橋から海をのぞき込むと、ゆらゆらとたくさんの魚が泳いでいるのが見えていました。
地元の人は、なんとペットボトルでカツオを釣っていました。
思えばあの光景がこっちで釣りを始めたきっかけになっていたような気がします。




さすがにもうボウズは御免なので、もう一度魚釣りについて詳しく調べてみました。
すると、大潮の時が一番釣れるらしいと。


大潮…?
干潮とか満潮とか、そういう感じ?


というぐらいの知識でしたが、なんせ大潮の時期が釣れることはまちがいないようです。
さらに、大潮の時間帯が分かるサイトを発見。




場所を指定すると、この日の何時が一番魚が釣れますよと教えてくれます。
凄いですねーインターネット。


これで道具もタイミングもバッチリ。
もはや釣れない理由はありません。





カンクンからプエルトモレロスまでは40分弱。
車を止めて、道具の準備をしつつ、はやる気持ちを抑えながらお弁当を食べ、大潮の時間を待ちます。
そして、ピーク予想の1時間ほど前から釣り開始。


桟橋から竿を振ります。
すると、すぐに今までにないあたりが!
これは…、間違いない!


今度こそ!!




…お!




















……釣れました。

2時間ぐらいで18㎝の可愛いアジが2匹と、イワシみたいなのが1匹釣れました。


アジ

イワシ?




いやー最高ですね。
アジ。

こっちでは売ってないんですよね。アジ。
青魚食べられるの嬉しいです。




プエルトモレロスの桟橋はほかにも釣りを楽しんでいる人たちがいますが、みんな程よくゆるくていい感じです。
エサの付け方を教えてもらったり、魚が飲み込んだ釣り針を外してもらったり、エサを付けるときにライトで照らしてもらったり…。


面倒見のいい地元の人に助けてもらいまくりながら、楽しく釣りができました。





カンクン近辺はプロから素人まで(マグロからイワシまで)様々な釣りを楽しめる場所です。
本格的にトローリングしたりボートを出したりするのではなく、気軽に素人がちょっと陸から釣ってみたいのなら、断然プエルトモレロスがお勧めです。




その後も釣れています。(アジが)

底が砂地なので根がかりもしないし、釣り場所の雰囲気も和やかです。
困ったら誰かが教えてくれるし、厳しいプロもいません。
サビキの仕掛けぐらい針を小さくすればもっと釣れそうな気がします。


ローカルの人曰く、プランクトンが豊富で魚が多い場所らしいです。





大事に持ち帰ったアジはアジフライにして美味しくいただきました。


アジの干物もできるかな…。




アジフライ定食