2015年8月31日月曜日

都内から日帰りでも行ける、源泉掛け流し温泉

それぞれの極楽。韮崎・房総半島・那須


日本は本当に温泉天国で、各地で様々な湯が溢れ出ています。私たちは3ヶ月弱の旅の間に約30カ所の温泉を巡りました。
特に北東北、北海道は良質な温泉がたくさんあったので、とても贅沢な日々でした。
あまりにもたくさん選択肢がありすぎて、どれにしようか悩んでしまうぐらいでしたが、私たちが温泉を選ぶ基準は”源泉掛け流し”でした。


源泉掛け流しとは、地中から湧き出た源泉の有効成分を損なわずに、湯船に新しい湯が注ぎ込まれ続けている状態です。あふれた湯を循環ろ過させていない事も重要です。
塩素消毒されていない事も気にして選んでいましたが、湯を適温にするための加水、加温は気にしていませんでした。中には源泉成分が薄まらないように加水をしないで、湯を1日寝かして温度を下げているような温泉もいくつかあり、そのこだわりにシビれていました。


限りある資源を有効に使っている循環ろ過の方法と、貴重な源泉を掛け流す温泉。どちらも両立している今の日本の状況はとてもよいバランスで、様々な温泉を楽しめると思います。
そこでまずは関東地方、都内から日帰りで行く事が出来るいくつかの素晴らしい温泉をご紹介します。
ちなみにPH(ペーハー)が3以下で酸性泉、7.5以上でアルカリ泉、その間は中性泉と呼ばれています。


山梨県 韮崎旭温泉 旭の湯 PH8.2 弱アルカリ性

ここのお湯は炭酸泉。極上の”泡つき”です。湯船に入るとエメラルドグリーンのぬるめの湯が細かな泡と共に身体中にまとわりついてきます。ツルツルスベスベシュワシュワ。
玄関や浴槽に張り紙があって、日本中の温泉を回って3000カ所回った結果の全国第2位らしいです。ちなみに1位は北海道帯広のアサヒ湯、3位は青森の蔦温泉。その後両方訪れたのでまたお伝えします。
湯船から立ち上がると富士山が見えます。座ると見えなくなってしまうのがおしいところですが、日本2位は納得。相当気持ちが良いお湯です。


千葉県 七里川温泉 PH7.9 弱アルカリ性 

続いては千葉県は房総半島の真ん中らへんにある七里川温泉。山の中に突然現れるこの温泉には、なんと玄関入ってすぐに囲炉裏があるんです。食材の持込可で炭代が一人驚きの200円!!宿の方にも海の幸山の幸がお手頃価格で用意されています。
私たちが訪れた時には岩城滉一みたいなおじさんが、炙って飲んで、炙って飲んでを延々やっておられて非常に羨ましかったです!
「俺は今まで最高8時間温泉に入り続けたことがあるよ!飯も酒も風呂まで持ってきてもらうんだ!」
と長風呂武勇伝を楽しそうに話されてました。
お湯も柔らかく、露天の景色も良いです。今度はぜひ泊まって、おじさんのように囲炉裏&温泉を堪能したいです。


栃木県 那須温泉元湯 鹿の湯 PH2.5 酸性

前の二つはアルカリ性の湯でツルツルスベスベ美人の湯系ですが、こちらは酸性泉。酸性が強いと肌がチリチリしてきます。ここの湯はそれほど刺激は強くなかったのですが、湯船の温度が41度から48度まで、6種類ありました。奥に行けば行くほど温度は高くなり、高温をものともしない猛者たちが湯治をしています。湯治の雰囲気が強いのと、酸性泉の刺激で子供は半泣きでした。
浴場の入り口にはひしゃくで高温の湯を大人は200回、子供は100回頭にかぶってくださいという、かぶり湯のコーナーがあります。酸性が強いためお湯が目に入らないようにとの注意書きも見られました。
これがまた激アツで子供は絶対無理なのですが、シャンプーなしでもこの熱々のかぶり湯をすれば頭はスッキリ髪の毛サラサラになります。(洗い場はないので、どちらにせよシャンプーはできません)
1300年前からあるとか、松尾芭蕉が立ち寄ったとか、歴史を感じる名湯です。


どの温泉も個性的な源泉掛け流し!何かのついでに行けたらラッキーで、温泉だけを目指しても満足できる時間になるかと思います!











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