カンクンは観光地の割に街の規模がとても大きいです。
オールインクルーシブのホテルに泊まってゆっくり過ごしている人たちにはあまり関係ありませんが、バックパッカーやリゾート以外でカンクンを訪れる人にとっては、この世界的なリゾート地でお金をかけずに楽しく過ごすことは以外と難しく、知識とテクニックが必要です。
そのため、街のエネルギーや暑さ、物価の高さに持って行かれて、元々のこの土地が持っている圧倒的な自然美を感じられないまま過ごしてしまいがちです。
そこで今回はカンクンから少し離れた所で自然を満喫できる、ショートトリップをご紹介します。
その場所は、カンクンの南の街、プラヤ・デル・カルメンからさらにもう少し南の小さな田舎町、プエルト・アベントゥーラ(Puerto Aventura)にあるセノーテとキャンプ場。
トロピカルな雰囲気のセノーテで体を冷やし、カリブ海の波音を聞きながら眠り、朝日と共に目覚めることのできるキャンプ場でゆっくりチルアウト。
カンクンの喧騒から離れてユカタン半島の自然の美しさを堪能してみてください。
Cenote Azul
アクセス方法はプラヤ・デル・カルメンからトゥルム行きのコレクティーボに乗り、約20分。
「セノーテアスールに行きたい」と運転手に伝えておけば、入り口の真ん前で降ろしてくれます。
入場料は80ペソ。ある程度人の手が入っているセノーテで、受付ではライフジャケットのレンタルもしていますし、無料の着替えスペースもあります。
敷地内にはいくつかのセノーテがあり、結構人も来ていますが気にならないくらいの広さがあります。
飲食は禁止のようですが、ビールを飲んでるおじさんもいました。
カンクンのあるキンタナロー州では、日焼け止めは海でもセノーテでも環境に負荷をかけないタイプのもの(オイルフリー)が推奨されているので、現地で日焼け止めを購入する場合は店員さんに確認してから購入しましょう。
ここのセノーテはその名前にふさわしく、息を呑むような美しいブルー。
ジャングルの植物に囲まれたセノーテで、赤や黄色の羽を持つカラフルな鳥が何度も視界を横切ります。
蝶もヒラヒラ飛んでいて、一度水の中に潜れば人懐っこい魚がたくさん泳いでいます。
これぞパラダイス。。。と思わせる極上のセノーテ。
メリダ側のセノーテと比べると随分垢抜けています。
ぬるめの水にプカプカ浮かんで空を眺めていると、重力からも日常からも解放されて心身ともに深くリラックスできます。
Xpuha
さて、セノーテアスールを堪能したら、目の前の道を海側に渡って南に向かって3kmほど移動します。
キャンプのできるビーチの名前はXpuha(シュプハ)Beach。
先にこちらにテントを張ってからセノーテに行くのもアリですね。
ここにはカバニャと呼ばれる簡易的な建物もあれば、一棟貸しの家もあるので、予算に合わせて宿泊先を選べます。
一棟貸しは1200ペソ〜。
ビーチハウスにはレストランがあり、ブランコの椅子に腰掛けてカリブ海を見ながら食事やお酒が楽しめます。
食事のメニューは100〜300ペソと少し高めですが、日替わりシーフードパエリアは120ペソぐらい。なかなか美味しかったです。
ビールは35ペソでした。
ただ、3月後半から4月頭にかけてはアメリカの春休みを利用してカンクンに遊びに来る、スプリングブレイカーというクレイジーで下品な若者集団が押し寄せるようなので、その時期は外したほうが賢明だと思われます。
私たちはもちろんキャンプ。
アサドールを持ち込めばバーベキューも可能です。
自炊キャンパーには水場や調理場がないのですこし難しいですが、自炊は可です。
キャンプの料金は一人150ペソ。
調理場や水場がない分、キャンプ場特有の生活感が出ていなくて、目に入る景色が綺麗。
トイレやシャワーは毎朝掃除されているようです。
目覚めると、カリブ海から朝日が昇ってきます。カリブの海の色は太陽の光によってその色相を変化させるので、朝日が昇っていく速さと同じ速度で水の色がみるみる変化していきます。
水色からエメラルドへ、そして濃いカリビアンブルーへと変化していく海。
時間を忘れてついつい見とれてしまいます。
カンクンの喧騒に疲れたらプエルトアベントゥーラスまで少し足を伸ばし、自然の中に身を置いて過ごす事でまた違ったユカタン半島の姿をみる事ができます。
そして、このような景色こそが昔々から変わらないユカタン半島の本来の表情な気がします。
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