荒川鉱山跡
日本で鉱物採集を楽しもうとしても、何十年も前から好き者の先輩方が熱心に採集をされているため、有名な産地であるほど、
”昔はここでたくさん採れた”
という場所がほとんどです。
そのため、現代の鉱物好きはより山の奥地へ、より険しい場所へと、ポイントを探しにいかなければなりません。
鉱物ハンターの執念は凄まじく、獣道もないような山の中にも、隕石が落ちたような直径5、6mぐらいの穴があったりします。
それは十中八九、好き者が鉱脈を追って掘った跡です。
どうしても欲しい気持ちの結果 |
でも、そんなハードワークをしなくてもまだまだ気楽に鉱物採集を楽しめる場所もいくつか残っています。
その一つが秋田県、大仙市の荒川鉱山跡です。
日本の鉱山はそのほとんどが役目を終えて閉山していますが、こちらの荒川鉱山も同様に、1700年に発見されて以来200年以上稼働していましたが、1940年には閉山しています。
今では鉱山街の面影もほとんどなくなり、サーキット場ができており、車好きの皆さんがドリフトをかましています。
そのサーキット場の脇に流れている小川の河原がポイントです。
タイヤの焦げる匂いとドリフト音をBGMに水晶拾いをするのは、なかなかシュールな気分です。
ドリフト族の皆さんって、車の音はうるさいしタイヤの焦げた匂いは臭いし、一体何が楽しいんだろう!
と、思いましたが、よくよく考えてみると、クラブも同じようなもんですね。
それぞれ大事なものが違うんですね。
河原では若干周りに気をとられますが、足元には石英や水晶がゴロゴロ落ちているので視線はひたすら地面です。
紫水晶(アメジスト)も見つけました。
状態のいいものはほとんど見つかりませんが、足元にゴロゴロ水晶が転がっているので、必ずいいものがある!と期待しながら探せるので楽しかったです。
拾った水晶。玉川温泉(酸性)の湯でやや綺麗になりますが、湯船につけると怒られると思います。 |
小さなものは透明度高いのも残っている。 |
荒川鉱山は、ドリフト・廃墟・鉱物という、全く別の好奇心を持った人たちが集まっている不思議な魅力のある場所です。
隣接してキャンプ場もありましたが、なにせ鉱山跡なので、夜が怖そうでした。
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