日本を出てからは、電子書籍で。
海外在住でも電子書籍で日本語の本が読めることはすごい嬉しい。
品揃えも料金的にも制限がかかっているけど、読めるだけ幸せです。
☆がついているは何度読んでも新しい気づきがあるので特におすすめなもの。
羊の宇宙 夢枕獏 ☆
アインシュタインらしい物理学者とカザフスタンの羊飼いの少年が、山の中で宇宙について穏やかに語り合う物語。
宇宙や時間や空間ってどんなものなのか、不思議なことなのに考えなくなってしまっていた自分に気がついた。
美しい星 三島由紀夫
自分たちが宇宙人だと自覚した埼玉県に住む家族の物語。
人間という生き物の本質を宇宙人の視点を通して覗いていく。
三島由紀夫は人間を愛していたんだろうな。
月と農業 Jairo Restrepo Rivera
農業の実践書。
中南米に住む先住民族の農民は、今でも月の動きを頼りに有機的な農業を行っていて、月の満ち欠けに合わせて種を蒔き、肥料を与え、収穫する。
メキシコに来てから実際に自分でもいくつかの植物で試してみたが、種のせいか水のせいか土のせいか、そううまくはいかなかった。
すべての地域・作物に適用できるものではなさそうだが、それでも口伝で伝えられたものは結局確率が高くなるはずだと思う。
僕はお金を使わず生きることにした マーク ボイル
アイルランドの若者が1年間経済活動と距離を取り、農場で暮らしながら行った社会実験について書かれた本。
その実験は資本主義と豊かな人生についての哲学的な研究でもある。
今の社会で幸せに生きるための新しい提案。
普通の人にはできないこと(冬は氷点下まで冷えるような場所で寝泊まりをしているので、暖をとるためにまずは毎朝腕立て100回とか)をやりきった人ならではの説得力があって面白かった。
自分のテーマを追求するという哲学的な行為に、継続して取り組める人生は幸せだ。
ジェノサイド 高野和明
アフリカのコンゴ共和国に住むピグミー族に突然変異の人新類が現れる。
その新人類を巡ってのSFミステリー。
構成と展開のスケールが壮大で、読むのを止められなかった。
作り込まれた娯楽小説。
読後には一晩踊り明かしたような不思議な達成感を感じた。
津軽 太宰治
青森を旅している時に古本屋で”津軽”を購入。同じ景色の中で太宰の人間性が垣間見れた。豊かすぎる感性を持ち、ギャグセンが高くて、酒が好き。
一緒に旅したら楽しそう。
人間失格 太宰治
とにかく欲に弱い人だったんだなあと共感が持てた。魅力的な人だったんだろうな。
青森を旅している時に古本屋で”津軽”を購入。同じ景色の中で太宰の人間性が垣間見れた。豊かすぎる感性を持ち、ギャグセンが高くて、酒が好き。
一緒に旅したら楽しそう。
人間失格 太宰治
とにかく欲に弱い人だったんだなあと共感が持てた。魅力的な人だったんだろうな。
農民芸術概論 宮沢賢治 ☆
岩手を旅していた時に読んだ。
芸術が人に与える影響を力強くて綺麗な言葉で伝えている。
岩手を旅していた時に読んだ。
芸術が人に与える影響を力強くて綺麗な言葉で伝えている。
トワイライトフリークス 山田塊也
ヒッピーのポンさんの世紀末の過ごし方。
今思えば、まだアンダーグラウンドな文化が残っていた世紀末。
生態系の中での人間としての責任を問うている。
WORK SHIFT リンダ・グラットン ☆
3回ぐらい読んでる。未来の働き方について。
現実はこの本で書かれている未来に近づいて行っているので、人生設計の参考にしている。
翻訳がとても丁寧で、見事な仕事。
レンタルチャイルド 石井光太
カナダに住んでる地元の友達がくれた、インドの物乞いの話。
あまりにもカルマが濃すぎる国だ。
インドに行った時に目には入っていたはずの景色。
見えていたんだけど認識できていなかった暗部。
だんだんもう笑えない国になってきている。
2035年の世界 高城剛
なんか胡散臭いので購入をためらっていたが、面白かった。
今年は未来に目を目けた本を選んで読んだ年だった。
民間防衛 スイス政府
日本で安保問題が過熱していた夏、メキシコで読んだ。
全スイス国民に配布されているこの本には、国と国民がそれぞれの役割を果たして国を守るためにどう行動するべきなのか具体的な役割・方法が書かれている。
シンプルで平等でいい国だと思った。
SPEED スピード 石丸元章
スピードって怖いなあ …。最低の日々が最高に面白い物語に昇華している。
煙と匂いの表現が秀逸。
スピードって怖いなあ …。最低の日々が最高に面白い物語に昇華している。
煙と匂いの表現が秀逸。
平壌ハイ 石丸元章
立て続けの石丸元章チョイスの理由は多分グアナファトの日々が退屈で刺激を求めていたっぽい。いろんな意味でトリッピーな作品。
クレイジーだけど人間臭いとこが魅力的。
立て続けの石丸元章チョイスの理由は多分グアナファトの日々が退屈で刺激を求めていたっぽい。いろんな意味でトリッピーな作品。
クレイジーだけど人間臭いとこが魅力的。
アヘン王国潜入記 高野秀行
早稲田大学探検部出身の作者はマジで探検冒険潜入している。
未開の地でアヘンを栽培している民族との暮らしについてのルポタージュ。
世界では全く知らないことが堂々と行われていることを再認識させてくれた。
始めよう。瞑想〜15分でできるココロとアタマのストレッチ〜 宝彩有菜早稲田大学探検部出身の作者はマジで探検冒険潜入している。
未開の地でアヘンを栽培している民族との暮らしについてのルポタージュ。
世界では全く知らないことが堂々と行われていることを再認識させてくれた。
ブレインデトックスとしての瞑想を生活に取り入れたかったのでその指針として購入。
脳の再起動は気持ちが良い。
目の見えない人は世界をどうみているのか 伊藤 亜紗 ☆
障害を持っている人との関わりは、健常者にとって精神的に価値のある経験や感情をもたらしてくれる。
障害を持っている人との関わりは、健常者にとって精神的に価値のある経験や感情をもたらしてくれる。
彼らと関わることを経験していない人にとっては、どう関わるかが一つの枷になっているのかもしれないけれど、自分と違う感覚の人と関わることはとても刺激的で、それはむしろお金を払う価値さえある体験だと思う。
新しい関わり方を提案していて、その視点が面白い。これもイノベーション。