皆様よいお正月を過ごされましたでしょうか?
メキシコではクリスマスの9日前のPosada(ポサダ)から始まり、Navidad(ナビダッド)、そして年が明けた1月6日のNacimiento(ナシミエント)まで、一月近くにわたってカトリックのお祭りが続いていました。
そんな流れの中で迎える元旦は至極あっさりした雰囲気で、メキシコ人の友人は普通に朝から仕事に行っていました。
異文化での年越しは知的好奇心を刺激してくれたものの、体はおせちを、餅を、日本酒を欲していました。
数の子と棒鱈が食べたい。
明るいうちから純米酒を飲んで寝正月がしたい。
ああ、それと、、、でも諦めました。
そんなわけで、時おり無性に慣れ親しんだ日本の味が食べたくなるメキシコでの生活。
日本の食材も割と手に入れることができるので、恋しくなった時は日本食を作って心とお腹を満たしているのですが、そんな中でMiaが開発した珠玉の一品のご紹介です。
それは、カレー。
スパイスから作る、日本風のカレーです。
だいたい8皿分くらいできる分量です。
日本のカレーの作り方
準備するもの
1 スパイス
メキシコではスパイスが豊富に手に入ります。
インド人のクラスメイトに教えてもらったのですが、グアナファトではメルカドイダルゴで手に入れることができますよ。
ホールスパイス
・コリアンダーシード(Semilla de Silantro)
・クミンシード(Semilla de Comino)
・クローブ(Clavo)
・コショウ(Pimienta)
メルカドイダルゴで買えるクミンシードは少し砂が混ざっている気がするので、網で漉してから使うことを勧めします。
コリアンダーシードの枝も取ってから使いましょう。
パウダースパイス
・クミンパウダー(Comino molido)
・カネラパウダー(Canela en polvo) ※シナモンパウダー
・カイエンペッパー(Cayena)
コリアンダーパウダーを追加しても良いです。
メルカドイダルゴの入り口から入って右奥 |
2 食材
野菜はお好みで増やしたり減らしたりして大丈夫だと思います。
隠し味は無くても良いのですが、加えると確実に美味しさアップです。
お好みでどうぞ。
スープ
・骨つきの鶏肉(人数に合わせて半羽〜1羽)
・トマト
・牛乳
ペースト
・玉ねぎ
・生姜
・にんにく
・ウコン
調味料など
・塩
・油
・小麦粉
具材
・じゃがいも
・人参
隠し味
・りんご
・パイナップル
・チョコレート
準備する食材は以上です。
それでは始めましょう!
調理手順
大まかな流れとしては、
1 スープを取る
2 ペーストを作る
3 それらを混ぜて煮込む
という感じです。
まずはスープ作りから。
1 スープを取る
骨のついた鶏肉と適当な大きさに切った生姜を弱火で2時間コトコト煮込みます。
アクが気になるようなら取ってもいいし、取らなくても大丈夫です。
この間は特にすることもないので、まずは鍋を火にかけてのんびり待つのみです。
しっかりスープがとれたら鶏肉とスープを分けておき、後で手でむしりやすいように鶏肉を冷ましておきます。
2 ペーストを作る
ペーストに使うホールスパイスの分量はコリアンダーシード大さじ半分、クミンシード大さじ1、クローブとコショウは10粒程度。
上から時計回りにクミンシード、コショウ、枝みたいなのがクローブ、丸いのがコリアンダーシード |
まだ熱していない乾いた鍋にホールスパイスが浸るくらい油をひきます。
ホールスパイス4種を鍋に入れてから火をつけて、弱火でスパイスをゆっくりと炒めます。
鍋はよく水を切っておく(油がはねるから) |
常温の油からゆっくりと加熱することで、じんわりとスパイスの香りが油に染み渡っていきます。
逆に高温の油でスパイスを炒めるとすぐに爆ぜてしまい香りも飛んでしまうので、ゆっくりゆっくり油に香りを馴染ませましょう。
だんだん油に色がついてくる |
その間に玉ねぎ、生姜、ウコン、にんにく、パイナップル、りんごをミキサーにかけます。
こうなる |
スパイスの香りが立ってきたら、香りのついた油の中にミキサーにかけたペーストを加えます。
水分を飛ばしながらしばらく炒めましょう。
3 それらを混ぜて煮込む
途中で角切りにしたトマト(2個)を加えます。
トマトが煮詰まってきたら小麦粉を加えてペースト状にします。
小麦粉はとろみ付けのためなので、好みのトロトロ具合まで。 |
その後、先ほど分けておいた鶏ガラスープを少しずつ加えていきます。
パウダースパイスもここで入れます。
分量はそれぞれ大さじ1ちょい。カイエンペッパーは大さじ2ぐらいでもよい。
左上がカネラパウダー、その下がクミンパウダー。右のオレンジがカイエンペッパー。 |
塩も加えて味を調節してから隠し味のチョコレート(2、3欠片)を投入して、味を見ながらまろやかになるように牛乳を適量加えます。
味が整ったらジャガイモや人参といった好みの野菜を投入し、火が通るまで煮込みます。
煮込んでいる間に、先ほど分けておいた鶏肉をむしり、野菜に火が通ったタイミングで投入。
少し煮込んだら出来上がり!!
ちなみにこの写真は二日目。時とともにこなれて美味しくなるのは一緒。 |
スパイスから作るカレーですが、インドのカレーとは違った、日本の味です。
食べるといろんな思い出(カレーの)がフラッシュバックして、身体中にノスタルジックな感情が染み渡ります。
スープを取るのに2時間。その後の調理に2時間ぐらいですかね。
タイ人、メキシコ人、韓国人、アメリカ人にも好評でした。
言うまでもなく日本人にも大好評。
これでスパイスさえ手に入れることができれば世界中どこでも日本のカレーが食べられますよ!
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