京都市西京区に大原野という地域があります。
農地区画が多く、住宅を自由に立てることができないため、畑、田んぼといった景色が残っている気持ちの良い場所です。
その大原野に”髙田クリスタルミュージアム”という私設の鉱物博物館があります。
ここを私たちが訪れることができたのは、レザーワークに石を取り入れていたMiaが、たまたまテレビに登場していたのを見たことがきっかけです。すぐに電話で予約を入れて、開館している週末に訪れることになりました。
玄関の看板 |
大原野小学校の裏手にある博物館、インターホンを鳴らすと館長の髙田先生が出迎えてくださいました。
案内されて中に入ると…圧巻のコレクションです。ケースの中からキラキラ光っています。
実のところ、それまで私はパワーストーンと呼ばれているような石屋さんに行くと、スピリチュアルな雰囲気を出そうとしている雰囲気に疲れてしまうことが多く、毛嫌いしていました。
しかしこの展示されている鉱物の数々を見て、石(鉱物)に対するイメージが、一瞬にして変わりました。
欲しい!!
コレクションの数々は、鉱物にたいして興味が薄かった自分も本能的に美しい!綺麗!と感じる宝の山です。
古来より人間が宝石と縁が深いのも納得。自然界で形成されたとは思えない形や鮮やかな色。
そして、高田先生が一つ一つの鉱物に対して、採取した時のエピソードを交えて説明してくださいます。
「地面一面が水晶でね〜それを踏みながら…」や「崖がね〜全部七色に光ってるんですよ〜」
と、想像するだけでワクワクするような絶景エピソードが次々と出てきます。
鉱物に関する書籍もたくさんあります |
高田先生の専門は結晶学。初めて耳にするジャンルですが、鉱物の原石、結晶の美しさ、先生の人柄に惹かれた私たちは、すぐに毎月開催されている結晶学教室に通うことを決めました。
教室の講義は、私たちにとってはなかなか難しかったですが、野外採取の会が最高に楽しかったです。
野外採取会 |
滋賀県田上山 |
先生の案内で川原や山へ鉱物を採取しに行くのですが、連れて行かれたポイントで地面をよく見て探したり、川の底をさらったり、石を割ったり…
言われるがままに、一心不乱に探します。
先生は宝のありかを知っているかのように、確信を持って温かく見守っています。
出てきます出てきます。言われた通りの鉱物が、言われた通りのサイズで。
川の底から出てきた煙水晶 |
自分で地球から直接欲しいものを手にいれる(場所から方法まで全部教えてもらってますが)という、この体験は本当に素晴らしく、お金を払って手にいれることでは得られない、”山奥の川の底を掘り起こして手に入れた”という思い出付きです。
体験を伴った記憶とリンクしているモノは格別だと思うのです。
回数を重ねるごとに採取できる結晶が、少しずつ大きくなっていくのも、はまってしまう要因です。
楽しいですよ!
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