ギョウジャニンニク
私はダントツこれです。ニンニクが好きならたまらないはずです。
山の中で見つけて摘むと、新鮮なニンニクの香りが指に残ります。
その香りにエキサイトしすぎた私たちは、初めて発見した時には興奮のあまり道に迷ってしまい、山から下山できなくなってしまいました。頂上まで行って下山しても1、2時間、標高にして300m程度の山だったので軽い気持ちで山に入っていました。
あれは5月、北海道でのことでした。まだ肌寒く、ヒグマの不安もあり一瞬でパニックに陥りましたが、その時は幸運にも同じく山菜を摘みにきていた心優しい地元の人に見つけてもらえました。バイクで山に来ていたおじさんは、一旦町に行き、車で戻ってきてくれました。
感謝して車に乗り込むと、「困った時はお互い様だよ」と、差し出された冷えた缶コーヒー。無骨な優しさが身に沁みました。
山菜取りに来て遭難したり、熊に襲われたり、というのはよく聞いていた話でしたが、身をもって体験したことにより、このとき以降ギョウジャニンニクを見つけても、二人のうちどちらかは道を覚える係りに徹するようにしました。夢中になると危険ですが、すぐに夢中になってしまう危険な香りです!
まだ若い…でも…と葛藤するぐらいのサイズ |
ギョウジャニンニクはアイヌネギとも呼ばれていて、アイヌの料理のレシピを見ると調味料として頻繁に登場しています。
採取のマナーで気をつけなければいけないことは、収穫して良いのは葉が2枚の個体だけけ。1枚葉を収穫するとその個体は死んでしまいます。
また、根を残すこと、群生している3分の1以上採取しないことを心がけまましょう。
似ている野草はスズラン(毒)ですが、匂いで間違いなく判断することができます。
人気のため、野生種の数が減っているそうです。
夢中になってしまいますが、貴重な植物の種を絶やさないために、欲に負けないようにしましょう。
食べ方は万能で、おひたし、炒め物など、ニラのように使えます。栄養価も高く、ギョウジャニンニクだけの書籍もたくさんでています。
皆さん取り憑かれているのでしょう。気持ちわかります。
そんなにたくさん収穫できるものではないので、少量を大切に長く食べる方法としては醤油漬けがオススメです。
醤油に香りが移り、最後は食べられます。
0 件のコメント:
コメントを投稿