2016年12月10日土曜日

奇跡の木、モリンガの種を物々交換しませんか? (メキシコ限定)





インドに伝わる伝統医学のアーユルヴェーダ。
サンスクリット語を直訳すると「生活の知恵」という意味の伝統医学。
近年注目を集めだした予防医学の最先端は、結局のところ何千年も前から伝わってきた自然療法で、それがぐるっと回って再び最先端になってきている。


そのアーユルヴェーダにも用いられている植物の一つがモリンガ。
和名はワサビノキ。
栄養素が豊富で、葉、花、茎、根、種とすべて薬用かつ食用として利用できる。


モリンガの木は、なんと通常の植物の20倍もの二酸化炭素を吸収して酸素を排出する。
さらに、その種をすりつぶすと水を浄化する作用もある。
なんでも、モリンガの種に含まれるタンパク質が、水に含まれるバクテリアなどの細胞を溶かし、沈殿させるのだとか。


葉は空気を浄化し、種は水を浄化する。
今の世界で注目されるのには十分な魅力。
もっとも、インドでもエジプトでも、何千年も前から人々には知られていたその力が、
今になって もう一度再発見された形だ。


環境にも人体にも有用という、スペシャルな植物であるモリンガは、奇跡の木と呼ばれている。
今までもお茶になったり粉末になったりして、世界のオーガニックマーケットで売られているのをなんども見かけていた。


そんなモリンガが、うちの敷地内に生えているのを見つけた。
種も実りまくっている。
そこで思いつきました。


モリンガの種を物々交換したい!


植物を種から育てる経験はなんとも面白いものです。
オーガニックマーケットで売っているモリンガにお金を払って買って食べるのと、自分で種をまいて育てて収穫して食べる事の違いを感じてもらえると思うのです。


モリンガを見つけてから、物々交換を思いつくまでの経緯は以下にて解説していきます。








モリンガを見つけた


カンクンで最初にモリンガを見つけたのはチアンギスでした。
粉末状になったモリンガを使ったジュースと、モリンガの苗が売られていました。


前に見かけたのはバリかチェンマイのマーケットだったと思うのですが、久しぶりに目にしました。


「あーメキシコでも売ってるんだ。気候がアジアと似てるもんね。」

「葉酸とりたいな。飲もうっと。」


Miaとそう話しながら何気なくジュースを一本購入して飲んでいると、チアンギスを案内してくれていたフランシスコがボソッとつぶやいた。


「これ、うちの敷地に生えてる。(フランシスコは私たちの住む集合住宅の守衛)なんでこれが売ってるの?食べれるの。」


食べられる野生の植物の知識にプライドを持つフランシスコは、自分の知らない植物がマジカルツリーとして売られている事に驚いていました。


私たちは私たちで、近所に生えているという事を知り、うちに戻ったら本当にモリンガの木か確かめに行く事になりました。


なんでも2年ほど前にとあるセニョーラが撒いた種があっという間に成長して木になっていると。


果たして、うちに戻ってその木を見に行くと、モリンガでした。
しっかり木になり花が咲き、種が実っています。















モリンガを食べてみた


早速採取して食べてみる事にしました。
まずは葉っぱから。


スープにいれたり、スムージーにしたり。
味や香りや癖はほとんどありません。
味そのものを楽しめる日本の山菜とは違います。


栄養価 が高いとわかっていても、食べてすぐ実感できるものでもないので、いまいちピンときません。


続いて、種を食べてみました。





茶色くなったさやをパカッと開くと、豆のように種が並んでいます。
一つ一つの種についている薄皮をむくと、中から真っ白な種が出てきます。


食感は柔らかく、綿を固めたような不思議な食感。
最初の一口はほんのり甘く、その後渋みと苦味が口に広がります。
ナッツのような香ばしさも少し感じます。
渋柿ほど渋くはないですが、しばらく口に残る渋み。
個人差はありそうですが嫌な感じはしません。


口の中が渋くなったので水を飲むと、なんと水が甘く感じます!


「モリンガの種って、食べるとなんでも甘くなるやつだっけ?ミラクルフルーツかなんだか、そんなのあったよね?」

「あったあった。こんなんじゃなかった気がするけど…。でも同じ作用やね。
 苦っ!水は甘っ!」


葉っぱと違い、種は体にいい食べ物である事が体感できます。
決して美味しくはないですが、『良薬口に苦し』という諺が二人の頭に浮かびます。


葉っぱ、種と食べると、最後は根っこが気になります。
モリンガの和名はワサビノキ。
根っこをすりおろすとワサビに似た味がするとか。


大きな気を抜くのはちょっと憚られるので、小さめの木を探しました。






これぐらいなら抜けそうだけど…。












モリンガを育ててみた


やっぱり抜くのはどうしても忍びないので、育ててみることにしました。
自分で初めから根っこを食べるつもりで育てれば罪悪感も感じないはず。


植木鉢に種をいくつか撒いてみました。
発芽率がわからないので、とりあえず8個くらい。


だいたい1週間ぐらいで鉢の真ん中に撒いた種が発芽。
結局この1つしか発芽しませんでした。


いきなり植えずに水につけたり、ポットで発芽させたりすればもう少し発芽率が上がるのかもしれません。





撒いてから2週間。
順調に葉を増やしています。




1ヶ月。
思ったより早くは育ちませんが、順調です。


その後、一度犬に鉢をひっくり返されてしまいましたが、再度植え直すとまた頑張って育ってます。
ヤワな感じはありありません。


犬から守りながら育てて、早く根っこを食べてみたいです。













まとめ


というわけでこれは面白い植物だと思いました。
人間に有用な部分が非常に多い植物モリンガ。
育つのも早く、成長を見守るのもわかりやすくて楽しい。


今私が興味を持っている、予防医療、 自家採種、採取食、物々交換、環境工学といったトピックをコネクトすることができる魅力がこの種にはあります。


ブログを書いている目的の一つでもあるのですが、同じようなことに興味がある人たちと繋がりたいと思っているので、種の交換を思いついたわけです。


さて、物々交換の条件ですが、あいにくメキシコの郵送事情は世界トップクラスの不安定なシステムなので、申し訳ありませんがメキシコ在住の方に限定したいと思います。


もちろん、カンクンを訪れる機会がある方は現地の交換も可能です。

交換して欲しいものは、1年以内に採取した食べられる植物の種、もしくは紙の本。


ずいぶん限定的で恐縮ですが、ご興味のお持ちの方はぜひご連絡ください。
お待ちしています。



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